尼崎市は30日、同市に住む10歳未満~90代の男女13人が新型コロナウイルスに感染し、陽性となっていた同市在住の80代女性が死亡したと発表した。市内の高齢者福祉施設でクラスター(感染者集団)が発生したことも公表した。
市によると新規感染者の年代別人数は、10歳未満1人▽10代2人▽20代1人▽30代1人▽40代2人▽50代1人▽70代1人▽80代3人▽90代1人。いずれも軽症か無症状という。
新規感染者のうち、80代男性はクラスター化している田中病院(同市武庫川町2)の入院患者。同病院での感染者は計17人となった。
死亡した80代女性は、クラスターが起きている尼崎医療生協病院(同市南武庫之荘12)の入院患者。13日に陽性となり、当初症状はなかったが、容体が悪化して28日に亡くなった。同市での感染者の死亡は15人となった。
新たにクラスターが確認された高齢者施設では、26~29日に入所者計5人が陽性となった。市保健所が施設の職員や入所者計約200人にPCR検査を進めている。
市は「不特定多数の人が出入りする施設ではなく、感染が施設外に広がるリスクは低い」などとして、施設名を公表していない。
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