兵庫県の井戸敏三知事は新年に際した記者会見で、「ポストコロナの新時代に挑み、活力あふれる兵庫を目指す」と2021年の抱負を述べ、退任する7月末まで全力で職務に当たる考えを示した。
井戸知事は、新型コロナ対策の充実▽兵庫の元気回復▽安全安心の基盤強化▽ポストコロナも見据えた兵庫の未来づくり-を新年の4本柱に掲げた。
コロナは「終息には程遠い状況」と位置付ける一方、「社会を変革する契機。県民とともに危機を乗り越え、地域創生などに力強く取り組む」と宣言。東京一極集中のもろさが指摘される中、首都圏からの企業誘致など地方回帰を加速させるとした。自然災害と感染症との複合災害への備えも強化する。
21年は、太平洋戦争末期に沖縄県知事として殉職した、神戸市出身の島田叡(あきら)氏の生誕120年事業を開催。4月は芸術文化観光専門職大学(豊岡市)が開学し、秋には「初代県庁館(仮称)」(神戸市兵庫区中之島2)がオープンする。(藤井伸哉)











