兵庫県は7日、新たに284人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの新規感染者は2日連続で過去最多を更新。200人を超えるのは3日連続となった。感染者の急増を受け、井戸敏三知事は同日、政府に緊急事態宣言の再発令要請と、神戸市内の飲食店に営業時間短縮を求める方向で検討することを明らかにした。
井戸知事は同日夕、報道陣の取材に応じ、「感染の広がりが続いている。マスクを外す飲食の機会を減らさないといけない」と述べ、神戸市内の酒類提供を伴う飲食店などに時短営業を要請する意向を示した。既に時短営業を求めている大阪や京都府と同様、午後9時までを軸に検討するという。期間は首都圏の宣言再発令に合わせ、2月7日までが妥当とした。
一方、緊急事態宣言について「(再発令を)国に求めることも検討しないといけない」とし、要請する場合は大阪、京都府とともに3府県で足並みをそろえる考えを強調した。
県は8日午後に対策本部会議を開き、時短営業の要請や緊急事態宣言について今後の対応を議論する。
県によると、過去1週間の新規感染者の1日平均は171人に達した。756床を確保している入院病床の使用率は72・5%。このうち116床ある重症対応の使用率は46・6%となっている。(紺野大樹)
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