北朝鮮による拉致被害者の有本恵子さん=失踪当時(23)=が12日、61回目の誕生日を迎えた。娘との再会を願って活動を続けてきた母の嘉代子さんは、昨年2月に死去。父の明弘さん(92)は「与野党が力を合わせて問題に取り組んでほしい」と早期解決を訴えた。
神戸市長田区の自宅では毎年ケーキなどを準備してきたが、一緒にお祝いしてきた母嘉代子さんはもういない。今年から誕生日会を取りやめた。
誕生日を迎えるたびに、明弘さんは恵子さんが生まれた日や幼少期を思い出してきたという。「お祝いしなくても、娘に会いたい気持ちに変わりはない」と切実な表情を浮かべた。
2月には神戸市で拉致問題を考える集会が企画されているが、「国はコロナで手いっぱいで拉致問題が忘れられている」と危惧する。「頼みだった米国のトランプ大統領もいなくなる。日本の政治家に頑張ってもらうしかない」と求めた。(末永陽子)











