兵庫県は16日、新たに265人が新型コロナウイルスに感染し、3人の死亡を確認したと発表した。新規感染者が200人を超えるのは4日連続。累計では、患者1万3520人、死者は306人となった。
死者は、県の所管分で80代男性が1人、姫路市で1人(年代非公表)、尼崎市で80代女性1人が判明した。
県は同日までに、中播磨健康福祉事務所管内(市川町、福崎町、神河町)の通所介護施設で、利用者と職員計17人のクラスター(感染者集団)が発生したと明らかにした。このうち利用者5人は、同事務所管内で先にクラスターが確認された高齢者向けシェアハウスの入居者だった。
神戸市では新たに2カ所(いずれも非公表)でクラスターが発生。介護施設で利用者12人と職員5人の計17人、別の介護施設で入所者7人の感染が分かった。
このほかクラスターとなった東加古川病院(加古川市)で入院患者6人の陽性が判明して感染が累計177人になるなど、医療機関での感染拡大が相次いだ。
過去1週間の新規感染者の1日平均は243・3人で前日の15日より下がった。16日午前0時時点の病床使用率は78・0%、うち重症対応の使用率は62・9%となった。(井川朋宏)
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