兵庫県尼崎市は31日、市外在住者を含む10~90代以上の男女14人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。会社員の70代男性が重症で、調査中の1人以外の12人は軽症か無症状という。また、いずれも80代の男性2人と女性1人の死亡も明らかにした。
同市によると、亡くなった3人のうち80代男性の1人は、12日に肺炎を発症して神戸市内の病院に搬送され、同日、死亡が確認された。死亡後に検査を行い、陽性が判明した。14日に神戸市が新たな感染者として発表していたが、同市は男性の死亡の発表をしていなかったという。
また、80代女性はクラスター(感染者集団)が起きている特別養護老人ホームの入所者で、5日に陽性が判明し、29日に死亡が確認された。もう1人の80代男性も29日に死亡が確認された。この日死亡を発表した3人を加え、同市での感染者の死亡は59人となった。
新規感染者では、市内の市立中学に通う10代の女子生徒は30日に陽性が判明。26日に陽性が判明していた40代女性と同居していた。26日まで登校していたが、学校内に濃厚接触者はいないという。
クラスター関連では、田中病院(同市武庫川町2)で新たに入院患者1人の感染が判明し、感染者数は計52人となった。
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