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須磨子(天紫=右)との別れを惜しむ神崎(珠城)=宝塚バウホール
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須磨子(天紫=右)との別れを惜しむ神崎(珠城)=宝塚バウホール
事件について話す(左から)早川(鳳月)、神崎(珠城)、須磨子(天紫)=宝塚バウホール
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事件について話す(左から)早川(鳳月)、神崎(珠城)、須磨子(天紫)=宝塚バウホール
老人の幽霊(汝鳥伶=右)と話す神崎(珠城)=宝塚バウホール
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老人の幽霊(汝鳥伶=右)と話す神崎(珠城)=宝塚バウホール
事件の鍵を握る女泥棒(白雪さち花=右)に話を聞く早川(鳳月=中)、神崎(珠城)=宝塚バウホール
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事件の鍵を握る女泥棒(白雪さち花=右)に話を聞く早川(鳳月=中)、神崎(珠城)=宝塚バウホール

 宝塚月組公演「幽霊刑事(デカ)~サヨナラする、その前に」が宝塚市の宝塚バウホールで上演されている。笑いも涙も恋もありのハートフル・コメディー。8月に退団するトップ珠城りょうが幽霊となって愛する者への思いを語る姿には、宝塚への思いが重ねられているように見える。

 有栖川有栖の小説が原作。理由もわからず上司に射殺された神崎刑事(珠城)が幽霊となり、自分の姿が見えるという霊媒体質の同僚、早川刑事(鳳月杏)の力を借りて事件の真相に迫る。

 見えない存在を演じる珠城と鳳月の息の合った掛け合いが心地よい。すらりとしたハンサム刑事の2人は、まるで劇画から飛び出してきたようなので、意表を突く設定にも違和感がなく、物語に入っていける。

 神崎は、事件が解決すれば成仏して消えてしまうことを知りながら、婚約者須磨子(天紫珠李)への愛、仲間への信頼を語る。珠城自身の宝塚を離れることへの名残惜しさ、後輩へのエールにも感じ取れた。23日まで。(片岡達美)

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