兵庫県は18日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、神戸、尼崎、西宮、芦屋市の飲食店に対し、21日までとしていた午後9時までの営業時間の短縮要請を31日まで延長することを決めた。イベント開催の人数制限などは全域で継続する。県内の新規感染者数は再び増加傾向にあり、井戸敏三知事は、感染状況が落ち着かなければ4月以降も時短要請を続ける可能性を示した。
県は緊急事態宣言が解除された3月1日以降も、県内全域で飲食店への時短要請を継続。8日からは神戸など4市に限り、午後9時までの営業と同8時半までの酒類提供を要請している。延長後も1店舗につき1日当たり4万円の協力金は維持する。
一方、県は、31日まで引き続き県内全域でイベント開催の人数制限を要請。テレワークを推進し、企業などに出勤者の7割削減も求める。
県内では、直近1週間の新規感染者数は18日時点で1日平均57・3人。1週間前の11日より1・7倍増えた。今年に入り最も少なかった2月末は23・1人で、会議後に会見した井戸知事は「少なくともこれ以下に下がらないと解除の検討もできない」との認識を示し、「第4波にならないよう、県民の協力をお願いしたい」と呼び掛けた。
県は、3月下旬に開く対策本部会議で、時短要請のエリアや時間帯などを含め4月1日以降の対応を検討する見通し。(紺野大樹)
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