首都圏1都3県に発令中だった緊急事態宣言が21日での解除が決まった。兵庫を含む6府県は既に2月末で解除されたが、医療現場には懸念も残る。神戸市医師会の置塩隆会長は感染防止策の継続を訴える。
兵庫は18日まで3日連続で、1日当たり70人台と新規感染者は増加傾向にあり、感染再拡大の兆候が見られると指摘する。置塩会長は「東京であれだけ新規感染者が出ているのに宣言が解除される。『そこまで出ていない兵庫は大丈夫』と気の緩みが出る恐れがある」と話す。
その上で「増加する感染者に占める変異株の比率も上がっている」とし、18日に4割を超えた兵庫県の重症病床使用率も心配する。置塩会長は「『第4波』を招かないためにも、緊張感をもって対策を続けてほしい」としている。(霍見真一郎)
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