神戸で桜(ソメイヨシノ)の開花が宣言されて初の週末となった27日、兵庫県内各地の名所で花見シーズンを迎えた。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大防止で飲酒や宴会禁止のスポットもあり、訪れた人は歩きながら花をめでていた。
宝塚市の阪急宝塚駅から宝塚大劇場前まで続く遊歩道「花のみち」では、約50本のソメイヨシノがほぼ満開に。市国際観光協会によると、約1週間前に咲き始め、一気に開花が進んだという。カメラを手に歩く人たちは青空やオレンジ色の大劇場の屋根を背に咲き誇る花を写真に収めていた。
大阪府枚方市の主婦(34)は「本当ならピクニックをしたいけど、今は我慢。歩くだけでも十分楽しめたね」と、2歳の長男と夫に笑顔を向けた。(吉田敦史)