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県内の人の流れ抑制へ 県立公園でも休業や飲酒・食事禁止に 

2021/04/23 22:40

 新型コロナウイルス緊急事態宣言に基づく兵庫県内の措置を23日、発表した井戸敏三知事。ゴールデンウイークを控えて人の動きを止めることを重視し、県立公園で休業や飲酒・食事の禁止に踏み切る県独自の規制も明らかにした。

 「人の流れを抑制し、感染の呼び水を止めたい。外出を控えてほしい」。記者会見の終盤、井戸知事はそう県民に呼び掛けた。

 人の流れを強めるとして県立公園では、あわじ花さじき(淡路市)とフラワーセンター(加西市)を休業。公共交通機関で訪れやすい明石公園(明石市)や舞子公園(神戸市垂水区)などでは駐車場を閉鎖する。

 まん延防止等重点措置で行ってきた飲食店の見回り活動も強化。対象を県内全域の約2万8500店に広げ、酒類やカラオケ設備の提供をしていないかも点検する。若者を中心に社会問題化している路上飲みに対しては、「マナーに反する行為。十分に自覚して行動を」と自制を求めた。

 一方、ひっ迫する医療体制を強化するため、新たに96の病床を確保し、5月上旬に神戸で宿泊療養施設約160室の運用を始めると発表。入院調整のための自宅待機者が約1400人に上る現状を踏まえ「ぎりぎりの医療運営確保に留意せざるを得ない」と述べた。

 感染者が多く多忙を極める宝塚や伊丹、加古川など5保健所には、26日から民間の応援チームを派遣。県民相談や事務的調査を補助する。(大島光貴)

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