兵庫県は27日、同県川西市芋生で、死んだ状態で見つかった野生イノシシ1頭から豚熱の感染を確認したと発表した。県内では4例目で計5頭となり、丹波市以外での確認は初めて。
県によると、25日午後、地元の男性が道路脇の溝で死骸を見つけ、県が遺伝子検査で感染を確認した。県内で豚やイノシシを飼育する60施設から異常の報告はないという。
県は昨年6月以降、飼育施設の豚などへのワクチン接種を続けており、豚やイノシシの移動、出荷は制限しないという。県の担当者は「豚熱は人には感染せず、仮に感染した豚やイノシシの肉を食べても問題ない」としている。(山路 進)