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 神戸大学は7月29日、レーザー光でがん細胞を壊す「光免疫療法」の治療・研究拠点として今月新設した「光免疫治療センター」の取り組みについて会見を開いた。丹生(にぶ)健一・光免疫治療センター長は「治療の選択肢を増やすことになった。食道がんなど、ほかの領域にも発展させたい」と話した。

 光免疫療法では、まず点滴で新薬「アキャルックス」(昨年9月、国内で薬事承認)を投与。翌日、特定の波長のレーザー光を1回につき5分程度、がん細胞に照射する。新薬に含まれる光を吸収する物質が、がん細胞を破壊。必要があれば治療を繰り返す。

 保険適用は、鼻や口、喉などの頭頸部(けいぶ)がん。手術や放射線、抗がん剤といった治療の末、治らなかったり再発したりした患者が対象という。神戸大病院では4月、口腔(こうくう)がんの男性患者に初めて保険適用で行い、治療が続いている。

 7月1日からは光免疫治療センターを新設するとともに、神戸大病院国際がん医療・研究センター(神戸市中央区)に、頭頸部がん専門外来を開設。28日に1人目の患者を診療した。治療は当面、神戸大病院(同)で行い、その後同センターに移行。毎月数件の治療が可能になる。(井川朋宏)

医療光免疫療法
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