JR篠山口駅(兵庫県丹波篠山市大沢)の通路に5日夜、誰でも自由に演奏できる「駅ピアノ」が登場した。保護者や電車を乗り降りする人らが見守る中、子どもたちが好きな曲やクリスマスソングを奏でた。今月の毎週土曜夜に電子ピアノを設置する。東口広場では来年1月17日までイルミネーションも楽しめる。
味間地区まちづくり協議会は昨年度から、夏と冬に東口広場を電飾で彩っている。今年は音楽でさらに街を盛り上げようと、初めて駅ピアノを企画。東口階段付近の窓をクリスマスツリーとリースで飾り、電子ピアノを置いた。
ピアノを弾く前は、スタッフが検温と手指、鍵盤の消毒を徹底する。3歳からピアノを習っている上久下小学校3年の女児(9)は、ディアベリ作曲のソナチネを演奏。「駅でピアノを弾くのは初めて。発表会より緊張した」と話した。駅に響く軽やかな音に、通り掛かる人たちが耳を傾けていた。
駅ピアノは今月12、19、26日の午後5時半~8時に登場。東口広場のイルミネーションは来年1月17日までの毎日午後5~10時。(金 慶順)