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丹波にちなみ、コミカルなタンバリン演奏を披露した俳優大野泰広さん=丹波市春日町黒井
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丹波にちなみ、コミカルなタンバリン演奏を披露した俳優大野泰広さん=丹波市春日町黒井
大野さんが演じる大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の足立遠元(NHK提供)
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大野さんが演じる大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の足立遠元(NHK提供)

 NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、鎌倉時代の武将・足立遠元役を演じる俳優大野泰広さん(45)が、遠元ゆかりの兵庫県丹波市を訪れ、トークライブで番組の魅力や足立氏への思いなどを語った。(堀井正純)

 「鎌倉殿の13人」は、鎌倉幕府の初代将軍・源頼朝の天下取りを支えた北条義時や梶原景時、遠元ら、13人の家臣団を軸にした群像時代劇。遠元は、足立氏の祖とされる豪族で武蔵国足立郡(現東京都足立区など)を本拠とした。孫の遠政が1209年、佐治荘(現丹波市青垣町)に地頭として赴任し、山垣城を築いた。

 関係者によると、全国の都道府県で、兵庫県は最も「足立」姓が多く、県内では丹波市が最多という。とりわけ青垣地区に目立つが、その源流は遠政とされる。ドラマ放映を機に、地域を盛り上げようと市や地元自治会が協力し、今回、大野さんを招いた。

 3日、春日文化ホールであったトークライブでは、大野さんは丹波にちなみ、タンバリンを演奏しながらダンスで登場し、拍手を浴びた。司会者との軽妙な掛け合いで、遠元らの墓所や供養塔を訪ねたこと、早朝に黒井城跡に登り、雲海を目にしたことなど語り、笑いを誘った。

 ドラマ出演のオファーに「(キャストの)130人に入れればと思ってたら、まさかの13人の1人。びっくりした」と振り返り、頼朝役を務める俳優大泉洋さんにすぐ連絡したとのエピソードを披露。役作りのため、遠元の史実を調べたといい、「教養があり、京都にも人脈があった。文武両道のイメージを膨らませた」と説明した。

 丹波市各地で、予想以上の「足立さん」に出会ったといい、「親近感を持った。丹波竜の(化石の)発見者の一人も足立さんなんですね」と大野さん。司会役も、地元のコミュニティーFMで活躍する足立純子さんだった。

 ライブ後の記者会見では、「大河ドラマが終わった後も、丹波市の地域の情報を発信できれば」と熱く語っていた。

【おおの・やすひろ】1976年東京生まれ。お笑いコンビ「ハレルヤ」として活動後、2008年に役者へ転身。家巨や執事など仕える役を得意とする。これまで、三谷幸喜さん脚本の大河ドラマ「真田丸」のキャストに選ばれたほか、今秋、三谷さん作・演出の舞台「ショウ・マスト・ゴー・オン」にも出演予定。近年は自ら脚本・演出も手がける。

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