東京都足立区で、同人誌(個人が趣味で制作した漫画や小説)専門の印刷・製本をおこなう印刷会社「同人誌印刷会社しまや出版」(Twitter ID:@ShimayaTokyo)。実はこの会社には、ふつうの企業にはない「癒し課」が存在します。
「しまや出版癒し課」に所属するのは、なんと総勢8匹の猫ちゃん。6匹は社猫として社内で住み込み、2匹は社長宅でテレワーク社猫として勤務しているそうで、同社のスタッフやお客様、そしてSNSを通じて全国に「癒し」を提供することを業務としています。
発足のきっかけは約15年前、会社近くの空き家に住み着いていた2匹の猫とスタッフが仲良くなったことから始まったそう。いつの日からかオフィスに出入りするようになり、平成22年2月22日…にゃんにゆかりのある日に、正式に元野良猫2匹が所属する「癒し課」が発足。この2匹(トラ、タンタン)は癒し課最古参メンバーとして主任・副主任を務め、その生涯を終えました。
そこから縁があり保護された猫が配属され、現在の主任・ユキをはじめ、あずき、しるこ、サクレ、まよ、おはぎ、きなり、ちくわの8匹が所属。来客対応であったり、社長宅でテレワークをおこなったり、それぞれの業務を日々こなしています。
人間スタッフには「猫当番」といった制度があり、朝・夕の餌やりとトイレ掃除を日曜日に実施。日曜日に6匹の猫を独り占めできるとあり、写真や動画を撮るのはもちろん、猫がたくさんいる部屋でオンラインゲームをしたり映画を見たり…ひとり暮らしの社員も多いことから、ここでの猫との一日を満喫しているそうです。
また、インターンシップ制度も取り入れているという同社。縁があり保護した猫の永久就職先が見つかるまで住み込みで勤務をしてもらい、癒し業務を学んでもらっているそうです。過去には9匹が永久就職することが叶っており、今は幸せに成長しているとか。
来客者には入口で「猫がいますが大丈夫ですか?」と確認するなど、細かな気遣いも忘れていないという担当者さんは、「現在日本には360万社以上の会社が存在します。その多くの会社で『癒し課』が発足し、動物を保護して採用してくれれば、猫に限定せずとも不幸な動物が激減するのではと思っています」と話します。
また、「『癒し課』は保護された動物自体の生活が良くなるだけではなく、ともに働く人間側も癒しを感じることができ、仕事のイライラやストレスを軽減し、優しくなれます。人間関係の改善や業務の効率化にもつながります。飼育にはコストもかかりますが、そのコスト以上の効果・成果が出ていると感じていますので、是非多くの会社で癒し課発足、保護動物との共存に取り組んでいただけると嬉しいです」とコメント。
猫好きが歓喜する「猫社員勤務オフィス」が日本に広まる日も近いのかもしれません。「癒し課」のくわしい情報や普段の姿は、しまや出版の公式サイトやSNSで見られます。
(まいどなニュース特約・あさい あやね)
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