成人未満 第3部 失われた事件記録

「少年A」の逮捕から今年で25年。少年法を改正する契機になった神戸連続児童殺傷事件の記録が、全て「廃棄」されていた。神戸家裁によると、事件に関する文書は「一切残されていない」という。あの重大事件の記録が、永久保存となる「特別保存」にされなかった理由は分からない。最高裁は廃棄を認めつつ、経緯が不明として見解を明らかにしない。なぜ、保存する内規が存在したのに膨大な記録を捨てたのか。最高裁も神戸家裁も、調査する意向を示していない。

1997年に小学生5人が襲われ、2人が殺害された神戸連続児童殺傷事件。その全ての事件記録が、人知れず廃棄されていた。広がる驚きや怒り、失望-。その事実に、とりわけ強く反応したのは、事件を知る司法関係者だった。
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