社説

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 新型コロナウイルスの影響で延期していたプロ野球が、19日に開幕した。東京ドームで行われる巨人-阪神の伝統の一戦など、ナイター6試合でシーズンが始まった。

 各球団の選手たちは懸命にプレーしてくれることだろう。コロナ禍に見舞われた人々に、楽しくはつらつとした試合を見せてほしい。

 選手らの感染を防ぐため、試合は移動を減らす変則日程となった。セ・リーグは7月下旬まで、できるだけ東西に分けて集中開催する。パ・リーグは開幕カードを除いて同一カード6連戦を8月下旬まで続ける。

 クライマックスシリーズについては、セは開催自体を断念し、パも1位と2位による対戦に短縮して開催する。楽しみにしていたファンには残念だが、少しでも日程に余裕をもたせる措置だと受け止めたい。

 それでも、開幕の遅れから試合日程は過密になる。限られた練習試合しかできなかった選手が、故障などのトラブルに見舞われないよう、万全のサポート体制が必要だ。

 選手の負担軽減では、日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会が、延長戦を十回で打ち切ることや、出場選手登録とベンチ入り人数の拡大などで合意している。NPBには、今後も選手会の声にしっかりと耳を傾けてもらいたい。

 シーズン中、最も懸念されるのがチーム内での感染拡大だ。

 NPBは開幕までに、全球団の選手、監督、コーチ、スタッフらがPCR検査を受けることにした。その後も月1度のペースで検査を続けていく方針だという。

 阪神や巨人の選手にも感染者が出ており、誰がいつ感染してもおかしくない。検査で陽性になればチームから離れることになるが、選手らに感染が広がったケースなども想定しておかなければならない。

 試合は当面無観客で行われる。ファンはテレビ中継などを見るしかないが、にぎやかな応援のかわりに、普段は耳にすることが少ない捕球音や打球音を楽しむことができる。

 一方でロッテはファンから応援動画や音声を募集した。編集して試合中に流すという。阪神もベンチに応援メッセージを掲げる。こうした従来にない試みも面白い。

 とはいえファンの関心事は、いつから球場で観戦できるかだろう。

 政府指針は、7月10日から観客数5千人、8月1日から収容人数の半分などを目安としている。応援スタイルの再考など観客も厳格な感染防止策を守る必要がある。

 今季は過去に経験したことのない運営になる。プロ野球が、今後のスポーツ再開へのモデルケースになることを期待したい。

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