兵庫県三田市は17日、工業団地「第二テクノパーク」の工場から汚水が流出し、近くの調整池「王子池」に流れ込んだ可能性があると発表した。汚水は火災の消火作業に使われる泡消火剤で、濃度は10分の1程度に薄められており、生態系への影響はないという。
流出があったのは、消防車の保守・点検を手掛けるモリタテクノス(三田市)の三田工場。消火剤を噴射するテストの実施後、回収した消火剤約2千リットルが入ったタンクがフォークリフトから落下した。
敷地内の汚水はスポンジに吸わせて回収したが、一部が雨水管を通って敷地外に流出した可能性がある。同社は池に土のうを積み、手前の沈砂池で水を吸い上げるなどして回収。市が池の水を採取し、専門機関に水質検査を依頼している。(高見雄樹)