兵庫県高砂市役所で応対した職員に暴行を加えたとして、兵庫県警高砂署は1日、公務執行妨害の疑いで、同市の職業不詳の男(56)を現行犯逮捕した。
逮捕容疑は同日午後4時前、同市役所で、同じ会議室にいた総務課の男性職員(34)の胸を両手で1回押した疑い。
同署によると、男は同日午後3時半ごろに来庁。建設課の職員計3人に対し、1989年に行われた土地区画整理事業の換地処分で自宅の土地が狭くなったと主張していた。その際、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、会議室のドアが開いたままになっており、男の「閉めろ」という要求を同課職員が拒否。自分の携帯電話で市役所の代表電話にかけ、駆け付けた被害者に「下っ端が何をしとるんや」と言いながら暴行に及んだとみられる。
調べに対し、男は「犯人にされようとしている」などと容疑を否認しているという。