• 印刷
破産開始決定申し立て後に会見に臨んだ被害者の男性=尼崎市七松町1、兵庫県弁護士会阪神支部会議室
拡大
破産開始決定申し立て後に会見に臨んだ被害者の男性=尼崎市七松町1、兵庫県弁護士会阪神支部会議室

 コンビニ開店の出資名目などで約2400万円をだまし取られたとして、聴覚障害がある兵庫県西宮市内の60代男性が20日、同じ障害がある市内の50代女性に対する破産開始決定を神戸地方裁判所尼崎支部に申し立てた。男性は損害賠償訴訟で全面勝訴したのに女性からの支払いはほとんどなく、他にも被害者は数人いるとみて刑事告訴も検討する。

 男性の代理人が同日に発表し「聴覚障害者は同じ境遇の人や手話ができる人を信頼しやすく、そこにつけ込んだ事件だ」とした。

 判決文などによると、女性は2006年に聴覚障害者が集まる集会で男性と知り合い「知人の社長に数百万円を払えばコンビニを開業できる」と架空の出資話を持ち掛けるなどして約1200万円を受け取った。さらに男性の母親に「息子さんが借金をしている」などとうそを伝え、返金先に自身の口座を指定するなどして約1200万円を振り込ませたとされる。

 男性の代理人によると、男性の知人や聴覚障害者グループに聞き取ったところ、女性から同様の被害に遭った聴覚障害者は数人いることを確認。「これ以上の被害者を出さないために発表した」としている。(村上貴浩)

 

天気(9月7日)

  • 34℃
  • 27℃
  • 20%

  • 36℃
  • 24℃
  • 40%

  • 35℃
  • 26℃
  • 20%

  • 35℃
  • 25℃
  • 30%

お知らせ