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 大阪や兵庫など6府県で繰り返し乗用車を盗んだとして、兵庫県警や大阪府警などが13日までに、堺市内の男ら男女15人を逮捕していたことが捜査関係者への取材で分かった。うち9人が起訴され、ピッキングで車のドアを解錠し、特殊な機械を接続してエンジンを始動させ、盗み出したとされる。県警はこれまでに窃盗や盗品等保管の疑いなど計45件(被害額計約1億2千万円相当)を送検した。

 起訴されたのは堺市中区の金取引業の男(32)=窃盗罪などで公判中=や、大阪府和泉市の無職の男(31)=窃盗罪などで懲役6年の判決=ら。起訴状によると、金取引業の男は無職の男らと共謀し、20年4~6月、大阪府南部で乗用車8台(計約3300万円相当)を盗んだとされる。

 捜査関係者や公判によると、逮捕されたのは20~40代の15人で、大阪を拠点にする車の窃盗グループ。金取引業の男が指示役とされ、メンバーに盗む車種や型式を指定していたという。

 メンバーは2~4人で実行役や見張り役、盗難車の運搬役など役割を分担し、ピッキングでドアを解錠。特殊な携帯電話型の端末を車に接続し、エンジンを起動させていたという。

 被害に遭った車はトヨタ社製のランドクルーザーやクラウン、レクサスなどで、海外で人気の高級車。静岡県などの「ヤード」と呼ばれる倉庫に運搬されたとみられ、捜査関係者によると「海外に輸送された可能性がある」という。

 公判で金取引業の男は「(指示を出したことは)全く身に覚えがない」と否認している。

 県警は関係者の供述などから、2019年3月~20年6月、6府県で乗用車やナンバープレートの窃盗容疑など計250件、総額約7億円の被害を裏付けたとして、近く事件の関係書類を送付する。

 

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