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 会員制交流サイト(SNS)で知り合った男子中学生を集団で暴行するなどして全治3週間のけがを負わせたとして、県警少年課と西宮、伊丹署は6日、西宮、伊丹市に住む当時中学生の男女4人を神戸地検に最終送検して捜査を終えた。別々の中学校に通い、ほとんど対面したことのない少年少女がSNS上でつながる中、被害少年は身に覚えのない事実で集団の怒りを買い、アプリ「Zenly(ゼンリー)」で居場所を突き止められるなどして追い詰められた。

 伊丹署によると、逮捕された少年少女らと被害少年は約1年前に人気アプリ「インスタグラム」で知り合い、情報交換を楽しむ間柄だったという。

 数カ月前、逮捕された少年A、B、Cが、別のインスタ仲間と起こしたSNS上でのトラブルが事件の発端となった。投稿を巡って口論になる中、その原因が今回の被害少年にあるという事実無根の投稿が、仲間内で広がったという。

 「来んかったら知らんぞ」。3月31日午後3時ごろ、被害少年はインスタの電話機能を通してA、B、Cから西宮市内の高架下の公園に呼び出された。初めて聞く声。友人の女子中学生と一緒に赴くと、インスタ上でしか知らなかった少年ら約10人が集まっていた。

 コンクリート壁に押し付けられ、約1時間半の間、A、B、Cに殴る蹴るの暴行を受けた。しかし、ここで暴行は終わらなかった。

 その頃、今回逮捕された少女Dは別の場所にいて、アプリ「Zenly」を開く。友人らが今、どこにいるかが地図上に表示されるという人気の機能だ。友人の妹が、インスタ仲間の被害少年と一緒にいるのを不審に思った。

 電話すると悲愴な声が返ってきた。「(被害少年に)ついて行くと大変なことになっている…」

 すると、少女Dは「そんな危ない場所に連れて行くとか許せない」と被害少年に立腹。集団暴行が終わって約1時間後の同日午後5時10分ごろ、伊丹市内の公園に呼び出し、頭や顔を平手で殴ったり、腹を足蹴りしたりしたという。

 A~Dの4人は調べに対し「間違いない」と容疑を認めている。

 

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