知り合いの女性宅に侵入し、盗んだ車でひき逃げ事件を起こしたとして、兵庫県警宍粟署などは１８日までに、道交法違反（ひき逃げ）やストーカー規制法違反、窃盗などの疑いで、宍粟市の重機取扱会社社長の男（４０）＝窃盗罪などで起訴済み＝を逮捕、送検し、捜査を終えた。

　逮捕、送検容疑は１～８月ごろ、宍粟市内の女性宅周辺をうろつき、家に侵入して盗聴器を設置。さらに軽乗用車の鍵を盗んで運転し、５月１２日に同市山崎町高所の市道で、男性会社員をはねて肋骨（ろっこつ）を折る重傷を負わせ、そのまま走り去った疑い。

　調べに対し、男は「彼女の気を引きたかった。全てを知りたかった」と容疑を認めているという。

　同署によると、５月のひき逃げ事件で車を特定したが、持ち主の女性は「事件があった日は運転してない」などと否定。その後の捜査で、高校の同級生だった男が女性宅に侵入し、勝手に車を使っていたことが判明したという。