神戸市北区のヤマト運輸集配所で殺害された女性=当時(47)=の遺族が判決後、弁護士を通じてコメントを公表し、「(被告の)反省のない態度で最後の最後まで心を乱され、えぐられた」とした。
初公判以降、筧真一被告は法廷で声を荒らげるなどし、最後まで謝罪の言葉はなかった。被告の発言に耐えられなくなった遺族が公判中、怒りをあらわにする場面もあった。
遺族はコメントで「求刑に近い判決であり、違和感はなかった」とする一方、「判決が出ても本人が帰ってくるわけではない」とやるせなさを記した。苦悩に満ちた裁判を終え、「今はただただ、亡くなった本人に会いたい。ゆっくりと裁判の報告をしてあげたい」と結んだ。