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 26日午前9時半ごろ、兵庫県姫路市別所町佐土1で「倒れた人が4、5人に取り囲まれて白い車に乗せられて行った」と110番があった。

 兵庫県警飾磨署員らが駆け付けると、近くの側溝に男性のものとみられる靴を発見。周辺の防犯カメラには、通路を走って逃げてきた男性が途中で転倒し、追ってきた複数の男らに足蹴りにされる姿が映っていた。県警は監禁事件とみて最大100人以上の態勢を組んで捜査を始めた。

 防犯カメラに写っていた車両などから、県警は28日までにベトナム国籍の専門学生の男(21)と工員の男(32)を割り出し、監禁容疑で逮捕した。2人はいずれも「神戸まで連れて行っただけ」などと容疑を否認したという。

 監禁されたとみられる男性はどうなったのか。逮捕した2人の供述から、翌日に解放されており、県内在住のベトナム国籍の男性会社員(36)と分かった。28日、捜査員がその職場を訪ねると、夜勤で働いていた。

 男性会社員は調べに対し「姫路に賭博に行き、150万円分負けて、借金をした。走って逃げたが、捕まって無理やり車に乗せられた。祖国の家族にも電話させられ、借用書を書かされた」と話したという。

 男性会社員が賭博をしたという姫路市内の民家を調べると、切り抜いたトランプカードの絵柄を使って行う丁半の一種「ソックディア」をしていた形跡が見つかったという。

 賭博によるベトナム人同士の借金トラブルや誘拐・監禁事件は全国各地で相次いでいる。

 逮捕されたのは神戸市兵庫区駅南通1の専門学生の男と、姫路市花田町一本松の工員の男。逮捕容疑は26日午前8時50分ごろ、姫路市別所町佐土1で、男性会社員を駐車中の車に押し込み、同10時過ぎまで神戸市兵庫区福原町で監禁した疑い。

 

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