3日午後2時25分ごろ、兵庫県加東市上滝野の加古川の景勝地、闘竜灘で、遊びに来ていた人ら大人7人が、中州に一時取り残された。兵庫県の防災ヘリなどが出動して全員救助し、けが人はなかった。
北はりま消防本部などによると、50代の男性3人と30代、50代、60代の女性4人。同日午後、加古川上流で激しい雨が降ったといい、急激に増水したとみられる。
現場では同3時半ごろ、上空の防災ヘリから体にロープを巻き付けた隊員が中州に降り立ち、1人ずつ引き上げて岸に移し、約20分で全員を救出した。
川岸や近くの橋では、近隣住民らが心配そうな表情で見守った。
近くの男性(85)によると、2時ごろまで川の水量に大きな変化は見られなかったが、その後約30分で大幅に増水したといい「ここまで急激に増えたのは初めて。加東市では雨がやんでいたので気付かなかったのかも」と驚いていた。
周辺では毎週末、無線操縦(ラジコン)カーの愛好家が岩場を使った動画などを撮影している姿がみられ、救助されたうちの複数人が撮影していたという。