知人男性を日本刀で刺して殺害しようとしたとして、兵庫県警捜査１課と加西署は１１日、殺人未遂の疑いで、加西市の建設会社役員の男（３５）を逮捕した。男性は約２カ月の重傷を負った。

　逮捕容疑は６月２８日午後８時過ぎ、男の自宅兼事務所で、同市の建設業男性（２６）の顔面を複数回殴り、日本刀のような刃物で腹部を刺した疑い。同課の調べに殴ったことを認める一方、「日本刀の刃先を腹に当てたら刺さってしまった」と話し、殺意を否認しているという。

　同課によると、男性は自力で車を運転して市内の病院へ行き、その後、市外の病院へ救急搬送された。刺し傷は肝臓に達していたほか、左頬骨も骨折していた。

　２人は仕事上の付き合いがあり、男性は「仕事に関するトラブルがあった」と話しているという。