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JR西日本神戸支社に立ち入る運輸安全委員会の鉄道事故調査官(左)ら=20日午後、神戸市中央区加納町4(撮影・坂井萌香)
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JR西日本神戸支社に立ち入る運輸安全委員会の鉄道事故調査官(左)ら=20日午後、神戸市中央区加納町4(撮影・坂井萌香)

 神戸市灘区のJR神戸線灘駅で19日夕、通過中の快速電車に男性が飛び込んで死亡し、はずみでホームにいた複数の乗客が負傷、搬送された事故で、運輸安全委員会の鉄道事故調査官が20日、現地調査を始めた。

 事故は19日午後6時過ぎに発生。ホーム上にいた女性5人が、はじき飛ばされた男性とぶつかるなどして打撲や気分不良で病院に搬送された。芦屋-西明石間で運転を見合わせて上下線計116本が運休か部分運休、89本が最大4時間26分遅れ、約8万8千人に影響した。

 調査官2人と国土交通省近畿運輸局の職員2人が20日午後にJR西日本神戸支社(神戸市中央区)を訪問。運転士ら4人から、計約4時間にわたって聞き取りをした。

 調査官らはその後、六甲道駅(同市灘区)から下り快速電車の先頭車両に乗り込み、事故当時と同じ時速95~100キロで灘駅を通過する様子を車内やホーム上からカメラで撮影した。

 調査後に報道陣の取材に応じた大竹毅・鉄道事故調査官は「駅設備の安全レベルに特段の問題は見られない」と話した。転落防止用のホームドアが設置されていなかったことには「究極的な対策ではあるが、今回の事故の原因であるかどうかは今後調べる」とした。21日は衝突現場や事故車両を見て回る予定という。

 一方、灘署は20日、電車に飛び込んで死亡したのは尼崎市に住む会社員の男性(23)だったと発表した。

 

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