みなと銀行(神戸市)から融資金約6千万円をだまし取ったとして、兵庫県警捜査2課などは1日、詐欺の疑いで元行員の男(32)=住所不定=ら男4人を逮捕した。男の逮捕は3回目で、ほかに3件の融資金詐欺に関わったとして同罪で起訴され、公判中。県警は全体で4億円以上の被害があるとみて調べる。
ほかに逮捕されたのは、会社社長の男(29)=大阪市中央区、会社員の男(57)=西宮市、会社社長の男(36)=大阪府池田市。
逮捕容疑は共謀して昨年3月、営業実態のないIT会社名義で同行伊丹支店に融資を申請し、虚偽の決算書類を提出するなどして融資金をだまし取った疑い。元行員の男は認否を保留、会社員の男は容疑を否認し、ほかの2人は認めているという。
一連の事件は長く営業していない「休眠会社」を利用して融資を申請する手口で、県警は会社社長の男(36)がそうした会社を見つけ、元行員の男に提供したとみている。