神戸市内の民家に侵入し、女性用衣類や現金の窃盗を繰り返したとして、兵庫県警捜査3課と神戸西署などは8日までに住居侵入と窃盗などの疑いで、神戸市西区の建設作業員の男(52)=公判中=を逮捕、送検した。男は一度物色した部屋を、元の状態に片付けてから立ち去っていたといい、同課は発覚を遅らせる狙いがあったとみている。
起訴状によると、男は今年1月20日午後4時半~同7時ごろ、同市西区の民家に無施錠の窓から侵入し、学生服やかばんなど6点(計約70万円相当)を盗んだとされる。
同課によると、被害品は主に女性用の学生服やブランドバッグなどで、計約540点に上る。男はフリーマーケットアプリなどで転売していたとみられ、「女性の制服は高値で売れる。お金が欲しかった」と話し、容疑を認めているという。
同課は2020年2月~今年1月、神戸と明石市で計86件、約4600万円の被害を裏付けたとしている。神戸地検明石支部はうち7件について起訴した。