旅行をしながら盗みを繰り返したとして、兵庫県警捜査3課と姫路署は12日までに、窃盗の疑いで、大阪市東住吉区のリフォーム自営業の男(53)=窃盗罪で公判中=を逮捕、送検した。
同課によると、男は宿泊先の大浴場につかりながら客を物色。脱衣場や客の部屋に侵入して現金を盗んでいたといい、「入浴中はえさを待っているワニになった気分だった」などと供述しているという。
逮捕、送検容疑は3月27日、同県姫路市内のビジネスホテルで、男性客(55)の部屋の鍵を盗むなどした疑い。調べに対し「身に覚えがある」と容疑を認めているという。
同課の調べで、男は旅先のホテルや旅館に着くと、まず大浴場に入浴。他の客が入ってくると、入れ替わりに脱衣場に出てロッカーや脱衣籠から財布や部屋の鍵を盗み出していた。男は「趣味の観光旅行をしながら金が稼げると思った。盗んだ金はパチンコやたばこ代などにも使った」と話しているという。
同課は今年1~6月、近畿や四国、北陸、中国地方の12府県で計23件、約153万円相当の窃盗被害を裏付けたとしている。神戸地検姫路支部はうち3件、74万6千円相当を起訴した。