阪神電車内にカミソリの刃を置いたとして、兵庫県警捜査1課と鉄道警察隊などは15日、威力業務妨害の疑いで、大阪市西成区の無職男(87)を現行犯逮捕した。同課によると、2020年以降、同様のケースが約75件確認されているという。
逮捕容疑は15日午前8時すぎ、神戸市中央区の阪神神戸三宮-元町間を走行中の電車内の窓枠部分に、カミソリの刃1枚(縦1センチ、横3・5センチ)を置き、業務を妨害した疑い。
男は容疑を認め、「他の人が見たら驚くと思い、面白半分の気持ちで置いた」と話している。
同課によると、駅に設置された防犯カメラなどの捜査で、男が浮上。15日に男が阪神電車に乗ったことを確認し、警察官が警戒していたという。
同課によると、カミソリの刃が置かれたことにより、車内点検や警察への届け出などの必要が生じ、通常業務を妨げる可能性があると判断したという。
阪神電車や同社と相互乗り入れをする鉄道会社の車両内で12年ごろから、カミソリの刃が発見され、20年以降は年間約30件のペースで発生していた。これまでに置かれた刃によってけがをした人は確認されていないという。









