神戸市内のラーメン店舗などで外国人留学生を違法に働かせたとして、兵庫県警外事課と生田署などは15日、入管難民法違反(不法就労助長)の疑いで、ラーメンチェーン店「神戸の中華そば もっこす」を運営する「もっこすフーズ」社長(43)=神戸市中央区=を逮捕した。
逮捕容疑は4月17日~9月24日、同市内の店舗やスープ製造工場で、22~31歳の中国とベトナム国籍の留学生3人を法定上限の週28時間を超えて違法に働かせた疑い。同課は「捜査上の支障がある」として認否を明らかにしていない。
同課によると、同社は勤務時間を記録するタイムカードを留学生1人につき、2枚作成。勤務場所や日時によって使い分け、法定時間内に収まるように装っていたという。実際には週50時間を超えた時期もあった。
8月下旬に匿名男性から生田署に「不法就労の疑いがあるベトナム人が働いている」と情報提供があり、同課が9月16日、石屋川店と王子公園店で働いていたベトナム人の男(37)を同法違反(不法残留)容疑で現行犯逮捕。男が「(店は)面接時に在留カードなどで身分確認をしなかった」と供述したため捜査していた。
同社のホームページによると、「もっこす」は神戸や西宮、明石市内にフランチャイズ店も含め計14店舗がある人気店。