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大阪高裁=大阪市北区西天満2
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大阪高裁=大阪市北区西天満2
県側の答弁書類を手に憤りを表す木戸一仁さん(中央)=1日午後、大阪市北区西天満2
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県側の答弁書類を手に憤りを表す木戸一仁さん(中央)=1日午後、大阪市北区西天満2

 兵庫県警機動隊の巡査だった木戸大地さん=当時(24)=の自殺は先輩隊員や上司のパワーハラスメントが原因として、木戸さんの両親=広島市=が、県に約8千万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審第1回口頭弁論が1日、大阪高裁(石原稚也裁判長)であった。両親側は一審で触れられなかった証言などを示し、パワハラ行為と自殺などとの因果関係を訴え、県側は同行為自体を否定して棄却を求めた。

 木戸さんは2012年9月から機動隊で勤務。15年10月6日に隊舎自室で首をつっているのが発見され、9日後に病院で死亡した。

 両親側は木戸さんがパワハラでうつ病を発症し、自殺したと主張。県側は「必要な指導だった」と反論していた。一審神戸地裁判決は先輩の四つの行為をパワハラとし、県に100万円の支払いを命じたが、自殺との因果関係は認めなかった。

 控訴審で両親側は、隊員らの証言から木戸さんが自殺を図る直前に先輩が「お前いらんねん」などと30分ほど怒鳴り散らしたと説明。神戸地裁がうつ病発症、自殺と先輩の行為の関係を判断した基準も「誤っている」と指摘した。

 同日の弁論で石原裁判長は「安全配慮義務違反の審理が尽くされていない」と述べ、双方に追加説明を要求。木戸さんの父一仁さん(74)は終了後の会見で「今度こそ大地の無念を晴らし、真実を明らかにしたい」と力を込めた。

 

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