阪神電鉄西宮駅の商業施設「エビスタ西宮」(兵庫県西宮市田中町)に阪神バスの路線バスが突っ込み、女性2人が軽傷を負った事故で、運転手が、止まる予定だった場所での急停車を避けて旋回した際にブレーキ操作を誤ったという趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材で分かった。
事故は13日夕に発生。1階飲食店のガラス壁にバスが突っ込み、70代の女性2人がともに頭部をけがした。兵庫県警西宮署は自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで現行犯逮捕した運転手の男(59)=尼崎市=を15日午後に釈放し、任意で捜査を続ける。
捜査関係者によると、当時車内には乗客6人がおり、運転手の男は、ロータリー内の停留所前で停車しようとしたが十分に減速できず、急ブレーキを避けて通過した後、旋回して速度を落とそうとしたなどと説明。その際に「アクセル、ブレーキの操作を誤った」と話しているという。
阪神バスによると、運転時に旋回を勧める指導はしておらず、判断に迷う場合には、ブレーキを踏むように求めているという。
車内のドライブレコーダーなどには旋回後、歩道脇の鉄柵の端に衝突して緑地帯、歩道に乗り上げ、店に向かった様子が写っていた。