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兵庫県警察本部=神戸市中央区
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兵庫県警察本部=神戸市中央区

 大麻の密売を巡り対立するグループのメンバーを襲ってけがをさせたとして、兵庫県警大麻事犯総合対策推進本部と尼崎北署は21日までに強盗致傷の疑いで、大阪府東大阪市の無職の男(19)を逮捕した。同市と兵庫県尼崎市で10代後半の少年らでつくる二つの密売グループが敵対し、5月に襲撃事件が起きた。県警はこれまでに両グループのメンバーや顧客ら計17人を逮捕、書類送検している。

 男の逮捕容疑は仲間数人と共謀して5月21日午後11時半ごろ、尼崎市名神町1の駐車場で、密売品の大麻リキッドを奪い取るため、同市の男性(19)に催涙スプレーを噴射し、殴る蹴るの暴行を加えて肩や耳にけがをさせた疑い。目撃者からの110番で発覚した。「尼崎には行ったが、(事件については)知らない」と容疑を否認している。

 県警によると、両グループはそれぞれ10代後半の知人同士で構成され、ツイッターで隠語を用いて違法薬物を販売していたという。

 東大阪グループの一部メンバーの供述によると、4月下旬~5月上旬ごろ、尼崎グループが正体を隠して敵対する東大阪側に大麻リキッドを注文し、大阪府内で数十本を強奪した。東大阪側は報復として、尼崎側を襲撃したという。

 尼崎市の事件では当初、東大阪側の2人が尼崎側の1人を襲ったが、近くで待機していた尼崎側の4人が合流し、形成が逆転した。そこに東大阪側の8人が加わり、計10人で攻勢に立って尼崎側の5人を追う構図になったとされる。

 県警がこれらの事案を把握し、強盗致傷や麻薬特例法違反、大麻取締法違反などの容疑でメンバーらを相次いで立件していた。両グループが薬物を入手した経路なども調べるという。

 

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