神戸市兵庫区の集合住宅「第2ひろみ荘」が22日未明に出火し、男性8人が死傷した火災で、うち5人が1階の居室内で倒れていたとみられることが23日、捜査関係者への取材で分かった。死傷者は全員が1階の住民で、車いすや寝たきりの人がいたとの証言もあり、多くが煙を吸って逃げ遅れた可能性がある。
捜査関係者によると、死亡した77~86歳の男性4人のうち、2人は1階廊下で倒れているのが見つかった。一方、他の死者2人と負傷者3人の計5人は居室内で倒れていた。残る1人の男性は屋外で見つかったが、病院に搬送される際には意識不明だったという。
1階には10室があり、10人が暮らしていたが、無事だったのは2人だけだった。裏口から避難したという1階に住む男性(89)は「消防のサイレンの音で火に気付いた。部屋の外に出ると、廊下に白い煙が充満していた。かなりの煙だった」と話した。この男性によると、1階には寝たきりや車いすの人が複数いたという。
一方、兵庫県警兵庫署は意識不明の重体で救急搬送された60~70代の男性3人のうち、70代の男性1人の意識が回復したと明らかにした。同署によると、この男性は会話の受け答えができる状況まで意識が戻ったが、体にやけどを負っており、全治1カ月以上の重傷という。
火災は22日未明に発生。同市兵庫区湊町1にある3階建て延べ約290平方メートルのうち、1階と2階の計26平方メートルを焼いた。31室に高齢の単身者を中心に、男性30人が入居していたとみられる。1階南側の内部が激しく燃えており、県警と神戸市消防局は23日午前に引き続き現場検証をし、出火原因を調べている。









