神戸市西区のラブホテルの客室で1月中旬、60代の女性の遺体が見つかり、一緒にいたとみられる男が行方不明になる事件があり、兵庫県警捜査1課と神戸西署は25日までに、この男を覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。女性の死亡についても何らかの経緯を知っているとみて事情を聴くという。
県警によると、14日午前7時前、男は「ホテル内で女性が息苦しさを訴えている」「私はホテルにいない」などと119番した。救急隊員が同区伊川谷町のラブホテルに駆け付けたところ、3階の一室で女性が死亡していた。男の姿はなかった。
防犯カメラの映像や入室記録から、県警はこの男と女性が、1月13日夜ごろに一緒に入室したとみている。県警は女性の身元や死因を公表していないが、遺体に目立った外傷はなかったという。
捜査関係者によると、男は兵庫県洲本市在住の40代。女性の元交際相手で、行方が分からなくなっている間、女性の親族に謝罪のようなメールを送っていたとみられる。男が大阪市内にいるのが23日に分かり、同法違反の疑いが強まったため、県警が身柄を確保した。