30日午後、兵庫県西宮市の無職男性(65)が「医療費の還付金名目で約47万円をだまし取られた」と県警西宮署に届け出た。同署によると、男性は他人名義の口座に現金を振り込んだといい、「ATMの操作中に一度は怪しいと感じたが、実際に病院で昨年治療したので、それだろうと思って手続きをしてしまった」と話している。同署が電子計算機使用詐欺の疑いで調べている。
同署によると、男性宅に26日と28日、市役所職員を名乗る男から「医療費の補助金の申請用紙を送っているが、返送されていない」と電話があった。男性が「予定があって手続きできない。30日なら対応できる」と話すと、30日に金融機関をかたる男から電話があり、ATMに行くよう告げられた。
男性は指示された通りに還付金をもらうつもりでATMを操作。発行された取引明細を見て、外国人らしき名義の口座に自分が約47万円を振り込んだことが分かり、詐欺被害に遭ったと気付いたという。