兵庫県警大麻事犯総合対策推進本部と近畿厚生局麻薬取締部などは1月29~31日、兵庫県内の大麻栽培拠点6カ所を一斉摘発した。各拠点に関連はないが、3日間の捜索で押収した大麻草や乾燥大麻は末端価格で計1億5千万円以上という。併せて、大麻の所持や栽培をした大麻取締法違反の疑いで、神戸市東灘区の会社員の男(41)ら20~50代の男女計12人を逮捕した。
会社員の男の逮捕容疑は、ともに逮捕された運送業の兄(42)と共謀し1月30日、神戸市東灘区の民家で大麻草を所持した疑い。調べに会社員の男は黙秘し、兄は容疑を認めている。
県警によると、この民家からは大麻草189株(末端価格約8500万円相当)が鉢植えや、乾燥させるためにつるされた状態で見つかり、肥料や照明などの栽培道具も押収された。密売の有無なども調べる。
一斉摘発は各警察署を含め約100人態勢で実施。神戸のほか川西、西宮、高砂市の民家やマンションも捜索した。神戸市須磨区の民家では大量の大麻草を所持した疑いで米国籍の英会話講師の夫婦を逮捕した。