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神戸地裁姫路支部=姫路市北条1
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神戸地裁姫路支部=姫路市北条1

 2021年9月、兵庫県加古川市内の自動車整備工場で男性3人を包丁で切り付けたとして、殺人未遂や傷害などの罪に問われていた同市の無職の男(50)に対する裁判員裁判の判決公判が1日、神戸地裁姫路支部であった。栗原保裁判長は、求刑通り懲役10年を言い渡した。

 判決によると、男は同年9月19日正午前、同市八幡町宗佐の自動車整備工場で、同工場からの騒音に腹を立て、刃渡り約17センチの包丁で、男性経営者の首を刺して殺害しようとしたり、客2人の腕を切りつけたりした。

 栗原裁判長は判決理由で「強い力を込めており、殺人の故意があったと認められる」と指摘。弁護側が主張した同被告の自閉症スペクトラム障害の影響についても「病的な水準に至らず、犯行の準備環境を形成したに過ぎない」とした。

 また判決理由を聞いている途中、男は証言台席の椅子から立ち上がり、振り返って数歩、移動した。裁判官は、法廷から逃走を図ったと判断。男はその場で拘置所職員数人に取り押さえられ、退廷を命じられた。この影響で、公判は約45分間中断。被告人不在のまま再開し、閉廷した。傍聴人などのけがはなかった。

 同支部は取材に対し、「休廷による大きな混乱はなかった。被告人が逃亡を図ったことに関するコメントは差し控える」とした。

 

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