神戸市兵庫区の宝飾店に押し入り、店員をハンマーで殴って重傷を負わせたとして、強盗殺人未遂容疑などで兵庫県警に逮捕された無職吉岡隼人容疑者(32)=加古川市=が、この事件の4日前に姫路市の質店で発生した強盗事件で奪われた貴金属類を別の質店に売り払っていたとみられることが10日、捜査関係者への取材で分かった。
県警捜査1課などは、吉岡容疑者が姫路の強盗にも関わった可能性が高いとみて詳しく調べる。
姫路市の事件は3日夕、同市野里寺町の質店に男1人がハンマー様の凶器を持って押し入り、貴金属類を奪って逃走した。
捜査関係者によると、この時盗まれた物が別の質店に売却されていたことが判明した。売却時に吉岡容疑者の身分証が提示されていたことが分かり、防犯カメラにはよく似た人物が写っていたという。
吉岡容疑者の逮捕容疑は7日夕、神戸市兵庫区上沢通8の宝飾店で、男性従業員(50)の顔をハンマーで複数回殴って重傷を負わせた上、ネックレスなどの貴金属類を盗んだ疑い。容疑を否認している。県警は10日、強盗殺人未遂容疑などで送検した。