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女性従業員が刺されたヤマト運輸神戸北鈴蘭台センター=2020年10月6日、神戸市北区山田町小部
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女性従業員が刺されたヤマト運輸神戸北鈴蘭台センター=2020年10月6日、神戸市北区山田町小部
女性従業員が刺されたヤマト運輸神戸北鈴蘭台センターを調べる捜査員ら=2020年10月6日、神戸市北区山田町小部
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女性従業員が刺されたヤマト運輸神戸北鈴蘭台センターを調べる捜査員ら=2020年10月6日、神戸市北区山田町小部
神戸地裁=神戸市中央区橘通2
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神戸地裁=神戸市中央区橘通2

 神戸市北区のヤマト運輸集配所で2020年10月、パート従業員の女性=当時(47)=ら2人が、同僚だった元パート従業員の筧真一元被告(48)=殺人罪などで懲役27年が確定=に刺され死傷した事件で、亡くなった女性の遺族ら4人が、上司の対応が筧元被告の逆恨みを招き事件に至ったとして、同社に総額約1億1千万円の損害賠償を求める訴訟を神戸地裁に起こしたことが分かった。昨年12月27日付。

 訴状などによると、事件前日、筧元被告と同僚男性が荷物の扱いを巡ってトラブルになり、女性は仲裁に入って負傷。上司はこれを理由に筧元被告に退職を促した。事件の一審神戸地裁判決は、女性に恋愛感情を抱いていた元被告が、女性と同僚男性が結託して自分を辞めさせるよう仕向けたと思い込み、犯行に及んだと指摘した。

 今回の訴えで遺族らは、女性は自身の負傷が大ごとになることを望んでいなかったのに、上司が元被告に対し「(女性が)積極的に被害を訴えたと印象付けるような言い方をし、逆恨みを招いた」と主張。元被告に退職を促した際に「(女性が)被害を受けないよう配慮すべき注意義務を怠った」とした。

 事件を起こした元被告や上司を雇用する同社の責任を問い、「守ってくれるはずの会社に筧(元被告)の不満・怒りのはけ口にされ、逆恨みされて殺害された。あまりにも理不尽」と訴えている。ヤマト運輸は「係争中のため回答を差し控えたい」とコメントした。

 

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