医師免許を持たずに美容整形手術を施したとして、兵庫県警国際捜査課と加西署は21日までに、医師法違反(無資格医業)の疑いでベトナム国籍の会社員の女(24)=加西市=を逮捕、送検した。
逮捕、送検容疑は昨年9~11月の間、自宅アパートの1室で、姫路市や福崎町に住む10~20代のベトナム人女性3人に、無資格で顔にヒアルロン酸を注射するなどして計約23万円を受け取った疑い。容疑を認めているという。
同課によると女は技能実習生として縫製工場で働く傍ら、主に週末に美容整形の仕事を受注。ベトナムに一時帰国した際に無資格者から美容整形の施術方法を学んだといい、フェイスブック上で「ベイビー頬注射いかが」などと宣伝していた。
県警は2022年6~12月の間、ベトナム人女性計約20人に施術して計約100万円を売り上げたとみている。
一部の施術はネット上でライブ配信もしており、県警のサイバーパトロールで発覚。アパートのベランダに緑色の施術服が干してあったことから、女の容疑が浮上した。
自宅から計171本の使用済み注射器、注射針などを押収したという。