１３日ごろ、兵庫県丹波篠山市の女性（６７）が「キャッシュカードと通帳が盗まれた」と兵庫県警篠山署に届け出た。

　同署によると、３日午後、女性宅に自動音声の電話があり、促された番号を押すと、警察官を名乗る男から「暴力団組員を逮捕したら、あなたの通帳とキャッシュカードを持っていた」などと言われた。その後、毎日午前と午後に電話をかけるように言われ、９日朝に警察官を名乗る男らに電話をかけると「刑事が伺うので通帳とキャッシュカードを渡すように」と言われた。女性は尋ねてきた別の警察官を名乗る男にキャッシュカード２枚と通帳２冊を手渡したという。

　１３日に、連日の出金を不審に思った金融機関から連絡があり、詐欺が発覚した。

　女性宅を訪れた男は２０代半ばで、身長１７０センチほどの細身。一重まぶたの小さな目で面長。黒髪短髪で白い布マスク、黒い上下の服を着用し、ポシェットを斜めがけしていたという。

　同署は、警察官がキャッシュカードを受け取りに行くことや暗証番号を尋ねることは絶対にないとし、注意を呼びかけている。