16日午前4時50分ごろ、兵庫県たつの市御津町中島の善徳寺敷地内に駐車していた普通乗用車から火が出ているのをこの寺の男性住職(68)が見つけ、119番した。火は本堂に燃え移り、木造2階建て延べ682平方メートルを全焼した。
県警たつの署と西はりま消防本部によると、住職と知人男性の2人が敷地内の建物にいたが、逃げて無事だった。けが人もなかった。同署などが車の出火原因を調べている。
現場は、揖保川の支流沿いにある住宅地。本堂は火に包まれ、着の身着のままで避難した近所の住民らが消火活動を見守った。近くの女性は「窓の外を見るともう炎と黒煙に包まれていた。お寺が火事になるなんて信じられない」とぼうぜんとしていた。