書道と音楽、ダンスのコラボレーションが楽しめる舞台「想創奏」が10月24日、有馬富士公園パークセンター(兵庫県三田市福島)で開かれる。同市で書道教室を開く中山明美さん(69)の呼び掛けでアーティストが集まり、想いと感性を共鳴させる。
グループは2006年に発足し、7回目の公演。バイオリンや歌などの音楽と、ダンスに合わせてパネルに貼られた書道作品がステージ上で披露される。終盤には中山さんの同級生で、三味線奏者の藤井和一さんが奏でる中、中山さんがライブパフォーマンスで書をしたためる。
中山さんは30代の頃、子どもが書道教室に通い始めたのをきっかけに、学生時代以来の書道を再開。その後、自分の子どもに教えるためにと自宅の庭にプレハブの教室を構えた。口コミで生徒が集まり、今年30周年を迎えるまでになった。
教室では楽しんで書くことを伝える。年2回、Tシャツやバッグ、壁掛けなどの素材に、「絵」として文字を描く「アート書道」作品の制作・展示にも取り組んできた。
今回出演するのは、友人や中山さんがステージを見て声を掛けたアーティスト、教室の生徒ら約10人。舞台全体の趣旨だけを伝え、相談しながらそれぞれに出演方法を考えてもらう。衣装は20代のころ、アパレル企業で洋服などのデザインにも携わった中山さんの手作りだ。
出演者の1人、三田市内でジャズダンスを教えるみわんさん(51)は初期から参加してきた。「普段自分では選ばない曲だったり、他とのバランスを考えたりして踊るのは勉強になる」。母親の紹介で小学生の頃から加わるバイオリンの横山拓海さん(23)=同市=は「みんなで一つの作品を生み出すことを楽しみたい」と意気込む。
それぞれの活動があることや、新型コロナウイルス禍で集まりにくいこともあり、全員そろっての練習はほとんどできないという。それでも互いにCDで音を送り、連絡を取り合いながら細かな表現を調整する。
舞台は「運命」や「覚醒」など、四つの場面で構成する。生まれてきたことの意味や、すんなりとはいかない日々を見つめる。それでもいろいろな出会いが後悔なく生きようと思わせてくれた。6畳近い大きさの障子紙に太い筆を用いて表現するのは中山さん自身の人生。「出会い、集まった仲間への感謝を表現したい」と話す。
入場無料。午後1時半開演。(喜田美咲)









