兵庫県三田市長坂の国道沿い。突如パトカーと警察官らしき人物が目に入り、思わず車の速度を緩めた。よく見るとパトカーはアメリカ車。警察官も人形。一体何のため？

　置いたのは、昨春オープンしたカフェ「Ｓｈｒｉｎｅ（シュライン）」を経営する宮田守さん（４８）。店が小中学校の通学路に面しており、ドライバーに安全運転を意識してもらおうと計画し、警察からも許可を得たという。営業時間内は赤色灯もたいている。

　「ネット上で情報拡散してほしい」との狙いもあったが、反響が広がり、最近はアメ車ファンが集う。ファンが自慢のアメ車を持ち寄るイベントも企画し、駐車場が色とりどりの車で埋め尽くされる週末も。交通安全だけでなく、地域のにぎわいづくりにも一役買っているようだ。（小森有喜）