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情報提供を求めるポスター=三田署
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情報提供を求めるポスター=三田署
人骨をもとに制作された復顔像=県警本部
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 兵庫県三田市小野の千丈寺湖(青野ダム)でコンクリート詰めの人骨が見つかった死体遺棄事件は、身元につながる有力な手がかりがないまま、14日で丸11年となった。三田署が毎年実施してきた情報提供を求めるチラシ配布は、感染症対策のため初めて中止。同署と県警捜査1課は解決の糸口を探し、捜査を続けている。

 事件が明らかになったのは2011年2月14日。当時は雨不足が続き、湖底が見えるほど干上がっていた。午前10時45分ごろ、釣りをしていた男子高校生=当時(16)=が、水位が下がった水際からコンクリート詰めの頭蓋骨を発見。頸椎(けいつい)や左足首の骨も付近から見つかった。

 同署によると、骨は湖の東部に架かる「黒郷橋」のほぼ真下にあったため、橋の上から投げ入れられた可能性があるという。橋は湖の周りを走るランニングコースの一部で、近くには飯盛山公園などもある。

 司法解剖などの結果、遺体は30~40代とみられる男性で、身長145~165センチ。血液型はAB型。死後1~5年が経過していたことが分かった。「歯並びが悪く、治療もあまりしていない」といった特徴もあった。

 県警はコンクリートに残った顔の形を基に復顔像を作成し、11年11月に公開。ポスターを全国に配布している。

 県警によると、これまで投入した捜査員は述べ約3万5500人。情報提供は198件集まったが、年々減少傾向にあるという。発見から丸10年だった昨年は15件寄せられたが、身元特定にはつながらなかった。

 死体遺棄容疑は公訴時効の3年を超えたが、県警は殺人容疑で捜査を継続。全国の歯科医師会などに捜査員を派遣し、特定を進めている。

 同署の武田香刑事課長(40)は「知り合いに似ている、10年以上顔を見ていない人がいるなど、ささいな情報でも連絡してほしい」と呼び掛けている。同署TEL079・563・0110

(喜田美咲)

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